今、そこにいるだけでサバイバー

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カウンセリングの中で、「私何やってもダメで、、」「全然ダメなんです」と自分のことを低く評価をするクライエントさんがたくさんいます。

お話を聞いていると十分頑張られているように感じるけど、それを伝えてみても「全然ダメ、できないことだらけです。」と鉄壁のガード。

うまくいかないことが続いたり、指摘されることが続いたりすると、どれだけできているところがあってもそのことについてはスルーで、できていないことへのセンサーが過剰に反応するようになってしまいます。そして「ほら、やっぱり私ってダメだ。」と疑念がどんどん確信へと進んでいく。

確かにそういう時、ありますよね。

私も初めて社会人になった時、たび重ねるミスに、コミュニケーション不足で上司も私もお互いにイライラ、周りと比べてほんとにダメだ、もう全然ダメだ。。と、今まで持っていたはずの自信が見事に崩れ落ちたことを思い出します。


あの時は本当にしんどかったなーと思います。


一生懸命やっているはずなのに、周りの反応的になんだか全然ダメで向いてないのかなー、どんな仕事だったらできるんだろう、何やっても全然ダメかもとネガティブ思考になりモヤモヤしていました。

ある日、モヤモヤしながら、そのモヤモヤを日記に書きながら気づいたことがありました。

「私が比べている相手は何年も経験を積んでいる先輩だ。その人と比べて仕事ができないのは仕方がない。でもクライエントさんへの想いや情熱は負けないくらい十分に持っている。今の私にできることは一生懸命やっているところ。」

こんな風に思えるようになってから、少し気持ちが楽になりました。

今できないことはできない。それは私のせいじゃない、といい意味で開き直り、なんやったら新人にそんな何でも求めたらあかんよな、と上司に対して責任転嫁をしてみたり。笑

でも、今できないことをできるようにするためにはどんなことが必要かな?と前を向いて行動をするようになってからは、「一つずつ、一つずつ。」と焦る気持ちが落ち着いていきました。

あと、「気持ちは全然負けていない」というところに気がつくことができたのも大きかったです。

同じ出来事でも、捉え方によって感じ方は大きく変わります。

自分で気がつくまでは本当にしんどかったし、「全然ダメ」と思っている間は本当にしんどいと思います。


「全然ダメ」って感じるということは、確かに上手くいかないことがあるんだと思います。だけど、本当に100%ダメということなどありません。人はできていないところに目がいき、できているところにおいては「当たり前」と思って気がつくことが苦手です。

もし、「全然ダメだなー」と思うことがあれば、いったんできているところをいつもとは違うメガネで探してみましょう。全然ダメだと思う時点で、ものすごく頭の中で葛藤して戦っている証拠です。十分頑張っているということです。

今、自分ができているところを見つけて認めることができれば、次に自分ができそうなことを見つけてトライすることができるようになります。いつもと違うメガネを自分でかけることができなければ、家族や友達など他の人に見つけてもらったっていいのです。それが難しければカウンセラーなどプロを使ってみても良いと思います。

これまでも、たくさん大変だったことや難しかったことがあったと思います。それを乗り越えて今を生きているあなたは、今、ここに生きているだけでものすごいサバイバーです。
そしてそんなサバイバーは、これからも目の前の困難を乗り越えていくことができると私は強く信じています。

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