アドラー心理学の3つの理論

アドラー心理学

心理学者のアドラーが残した考え方はいくつかありますが、その中でも私が知ってからすごい価値観が変わったというか、「やっぱそうやんなー!」「そう考えていいやんな」と勇気になった3つの考え方があります。今日はそのうちの目的論についてお話します。

目的論

何よりもこの考え方最強です(私の中で。笑)
今ではカウンセリングでも私生活でも、目的論をベースにして捉えるようになりました。

この目的論とは、出来事に対して「そもそもどうしたかったんだっけ?」「なんのためにそれがしたかったんだっけ?」と根本のWHYに立ち返って、目指す先(目的)を明確にする考え方です。

これの反対になるのが原因論
原因論は、出来事に対して「どうしてこうなったんだろう」「あそこであんなことしてなかったらなー」と過去のポイントに焦点を置いて原因探る考え方です。

反省という言葉があるように、同じ失敗を起こさないための過去への振り返りも大切ですが、「なんであんなことやっちゃったんやろ」「あそこで失敗しなかったら、、」「なんでこんなこともやってくれへんのやろう」と変わらない過去の失敗に焦点を当て続けていると「あ〃ーーーーー」って叫びたくなったり、イライラしたり、気持ちがネガティブな方へ持って行かれてしまいます。

気持ちがネガティブに持って行かれてしまうとその後のパフォーマンスも下がってしまいます。

たとえ失敗したとしても「そもそもどうしたかったんだっけ?」「今回は上手くいかなかったけど、本当はこうしたかったんだよなー」「じゃあ、そのために何ができるかな?」と目指す先(目的)が明確になれば、おのずとそのための方法も見えてきます。

そして目指す先が明確にあれば、目先の出来事の結果が上手くいってもいかなくても、得るべきもののための過程であると前を向いて進むことができます。

こんな考え方ができるようになってから、例えばLINEでのやりとりの最中でイライラすることがあっても伝える内容が変わりました。
以前であれば、イライラすることがあれば、いきなり内容がそっけなくなったりしていましたが(←心理士としてどうなんだ..笑)、目的論を取り入れて考えるようになって「別に相手を傷つけたいわけじゃないんよな、、相手の立場もわかるし。なんか今私怒ってますっていうのを伝えたいけど、関係を悪くしたいわけでもない。そもそも何を伝えたかったんやろう?、、、あ、本当はこうしたかったけど、それがうまくいかなくて残念やったなー、って気持ちを伝えたかったんや」と目的を振り返って伝えることができるようになりました。

これっていわゆるアンガーマネジメントでもありますよね。
アンガー怒りの下には必ず目的があります。この怒りは、何を伝えたかったけどうまくできなくて沸いてきているんだろうと、その目的を考えられると少し怒りから距離をとることができるようになります。

他にも、子どもの頃「なにしてるんや?」と怒られたことはありませんか?私はたくさんあります(笑)そしてこの怒りながらの「なにしてるんや?」は質問されているけど、これの正しい回答は「すみませんでした」の謝罪のみでしたよね(←関西だけかな?)。ここで答えようとすると「そんなん聞いとんとちゃうわ!」とさらに怒られるのが関の山です。

今、大人の私たちは、ここでも目的論を使うことができます。
「なにしてるんや」「どうしてそんなことをしたの?」と問う代わりに、「本当はどうしたかったの?」と聞いてあげることができます。こんな風に聞かれた子どもは、たとえはじめは上手く答えられなくとも自然に目的思考を身につけていくことができます。子どもたちに目的論思考が身につくと自分の頭で考えて行動することができる人間になり、、これって大人が子どもにできる最安で最大のプレゼントだと思います。


目的論、私が出会って本当によかったって思える理論です。
ぜひ自分や大切な人とのコミュニケーションの中で、行き詰まることがあれば「そもそもどうしたかったんだっけ?」と振り返ってみてください。


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